2016.10.16.雲の向こうから
重ねます。
午後8時。
朱色の空が
灰色に覆われて
そのまま迎えた
漆黒の時間。
微かに届いたのは
降りる雫の音。
遠慮気味な足音が
次第に重なりを増し
冷気と共に
湿り気を増していきます。
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2016.10.13.紺色音色
2016.10.12.あっという間に
帳が降ります。
午後6時。
窓の向こうに陽が落ちて
暗くなるのが早くなりました。
帰り支度を整えるアストンさん。
一歩外に踏み出せば
冷たい風と暗い風景。
太陽は
とうの昔に地平の彼方で
漆黒の世界が広がっています。
10月も中旬を迎え
いよいよ深まった秋。
厚みを増した肌寒さに
一層季節を感じます。
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2016.10.11.暖色に染まる
暖を取ります。
午前8時。
眩しさと
暑さの象徴だった陽射しも
気温が下がるとともに
柔らかさを増し
装いを
秋色へと変える風景を
優しく照らしては
その色合いを引き立てるようです。
冷たさと暖かさの
入り混じった空の向こう
季節を表す雲が
緩やかに流れて行きます。
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2016.10.10.訪れた涼
2016.10.9.季節の風
吹き抜けます。
午前10時。
太陽は
雲の向こう側。
淡い色の
風景が広がります。
時間帯としては
暖かくても良い頃合いですが
肌寒さを感じるのは
季節が進んでいるからでしょう。
襟を僅かに寄せながら
訪れに思いを寄せて
移り変わる景色の中に
静かに歩みを進めます。
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2016.10.7.ほんの一瞬
気紛れに。
午後8時。
程好い涼を招いた
曇り空の夕刻から
次第に時は流れて
瞬く間に夜の帳が降ります。
不意に触れたのは
冷たい雨の一滴
はらりはらりと舞う
気付かない程の勢いで
備えに開いた傘が
音を奏でる前に
やってきた時と同じく
静かに去って行くのでした。
気紛れなお天気と
訪れた肌寒さに
季節の訪れを
そっと感じ取ります。
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2016.10.6.射し込む夕陽
深みを増します。
午後5時。
台風一過の
高い空と
頭を垂れた
稲穂の色。
涼しさも相まって
季節感に溢れています。
日々早くなる
日の入りを迎えるころ
射し込んだ陽光は
眩しさよりも
温かみを感じさせながら
緩やかに
一日の終わりを
静かに告げて行きます。
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2016.10.5.季節の入り口
吹き抜けます。
午後6時。
予想通りに
大粒が舞って
辺りに涼しさを招いた
黒雲の届け物。
ひとしきり降って
満足したかのように
思いがけず
雨上がりの帰り道です。
夜に向かう
僅かな光の中
薄っすらと
頭を垂れる稲。
新たな季節へと
大気を洗い
涼やかな気候へと
向かっていきます。
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