2017.1.30.一滴
当たります。
午後1時。
頂に眺めた雪は
空を覆う雲の下
何時しか雨に変わり
辺りを湿らせていたようです。
降るか降らないか
様子を伺うように
遠慮気味に触れる
ほんの一滴。
移り行く季節を
そっと思いながら
次第に緩やかになる
大気の変化を思います。
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2017.1.26.冷気と瞬き
数えます。
午後7時。
少しずつ長くなった
日の入りを見送って
全体を包み込む
重く冷たい大気。
いつもの道のりを
少し長く感じながら
暫く揺られて
最寄りのバス停へ。
急ぎ足の遥か向こうに
連なる星々が
まるで結晶のように
煌いています。
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2017.1.25.土の間に
縞模様。
午前8時。
少しずつ早くなった
夜明けの太陽が
辺りを照らしていても
寒さは冬のもの。
小さな水溜まりは
残らず凍っているようです。
春を待つ田んぼの
起こされた黒い土と
その間の水溜まりとが
並んでまだらな縞模様。
すっかり融ける
先の季節を思いながら
雪冠の風景を
遥かに眺めます。
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2017.1.24.陽射しと雪と
雲次第。
午後3時。
不意に暗くなったと思ったら
白く吹雪いた窓の向こう。
予報通りのお天気に
一層寒さを感じます。
暫くすると
風に流れ
西から届く
明るい光。
寒暖を行き来しながら
少しづつ進む季節。
暖かな日を思いながら
次の支度を整えます。
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2017.1.23.恵みの暖光
届きます。
午後3時。
外の寒さは
冬のものですが
予報よりも
雪は遅れるよう。
短い時間ながら
窓から届く光が
空気を温めて
気持ちを和らげます。
行き来する寒暖の
その先に迫る
季節の流れに
そっと思いを馳せます。
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2017.1.22.冷気の向こうに
思わせます。
午後3時。
太陽は
いつしか姿を隠し
灰色雲の覆う
寒さの昼下がりです。
雨雲のようですが
気温はぐっと下がりましたから
降り出すのは
雪かも知れませんね。
何れ訪れる
お天気を思いながら
取り留めない思考を
少しずつまとめます。
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2017.1.19.白い頂
2017.1.18.西の空に残る
進みます。
午後6時。
厳しい寒さの
冬らしく
すっかり空は
紺色となりました。
かと思えば
僅かに明るく
不思議に思って
眺めてみます。
陽が少しずつ
伸びているのでしょう。
東の空は夜ですが
西の空はそうでもないよう。
移り行く季節の
確かな足取りを
夕闇の向こうに
そっと重ねます。
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2017.1.17.残雪薄氷
語ります。
午前8時。
遅れを見越して
出掛けたところ
思ったよりも
回復は早く
少し早めの
いつもの道へ。
路面が光っているのは
残った雪と
薄く張った
水溜まりの氷。
予報では
再び訪れる
季節を語るように
白い光を返します。
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2017.1.12.橙の夕刻
染めて行きます。
午後5時。
真冬を思うと
若干ながら
伸びてきたと感じる
陽の長さです。
しんと冷え込む
大気の中に
染まる風景は
どこか懐かしい様子。
暖かな色合いを
間も無く訪れる
夜に備えて
瞳に灯します。
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