2017.1.11.藍色キャンバス
描きます。
午後6時。
日暮れを迎えてから
数時間。
すっかり暮れたかと思えば
ほんのりと明るい夜空です。
藍色の濃淡に
ふわりと佇む白い雲が
辺りを占めて
全体に絵画の様。
冷たい風も忘れ
取り込まれたように
風景の中へと
誘われて行きます。
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2017.1.10.僅かな雨
添えられます。
午後7時。
僅かに残った明かりが
移る季節を語る。
そんな西の空も
次第に覆われて
予報通りの雨が
音もなく舞い始めました。
寒さに乾いた
冬らしい空の中
どこか遠慮気味に
舞うように降りて来ます。
車窓を僅かに濡らし
何時しか乾き
冴え渡る空へと
姿を消していきます。
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2017.1.9.藍色夜空に
流れます。
午後10時。
昨日の内に
雨は上がり
冷たくも
澄んだ大気の中。
日中は
晴れと曇りを行き来して
今はすっかり
深い色。
思いがけず見つけた
その白い雲は
遠い夜明けを待って
流れるのでしょうか。
静寂の包む
遥かな風景に
時を数えながら
微睡へと向かいます。
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2017.1.5.されど小寒
訪れです。
午前3時。
目を覚ましたのは
思いがけない寒さの為でしょう。
お天気に恵まれて
暖冬と思っていたところですので
寝耳に水
と言ったところでそしょうか?
夜明けには
まだまだ遠く
再び寝直すアストンさん。
例年通りの訪れを
夢の枕に思います。
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2017.1.4.静かに始まる
少し早いようです。
午前7時。
普段ならもう少し
長い列ができるところ
年始のお休みの為か
人はややまばら。
混み合うはずの道も
比較的スムースに
冷気を伴って
緩やかに進みます。
眠っていた心身を
少しずつ呼び起こし
リズムを整えて
始まりに向かいます。
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2017.1.3.社小道
祈ります。
午前10時。
寒さが緩むのを待ち
着替えてお参りに。
変わらないものと
変わったものとを
記憶を探りながら
辿っていく小道。
石段の先
清めて手を合わせ
願いと共に
再び歩み出します。
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