2017.3.15.天気雨
アクセント。
午前8時。
風景が
色鮮やかに飛び込む
陽光に恵まれた道を
いつものように
てくてくと歩みます。
ぱらぱらと舞うのは
風に運ばれた
小さく光る
雨の粒です。
温まり始めた中
不意に触れる冷たさは
ちょっとした
アクセントと言ったところでしょうか?
空に舞う煌きに
暫し当てられながら
移り変わるお天気の
行く先を少し思います。
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2017.3.14.夕刻の
明るい陽と。
午後6時。
寒暖を行き来する
季節の狭間にあっても
日の出日の入りを見ていると
確実に進んでいる様子。
夜明けは早く
宵の入りは遅くなり
この時刻を迎えても
風景はくっきりと
瞳を楽しませます。
忙しなく過ぎる
年度末の渦中。
少し一息ついて
風景に染まります。
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2017.3.13.緩急
気紛れでしょうか。
午後5時。
週末には緩み
春を感じさせた寒さですが
再び舞い戻れば
厳しさが増して感じられ
季節は何処か手探りで
進んでいる様子です。
年度の変わり目の
慌ただしさに似て
その先にある始まりに
少し期待を寄せます。
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2017.3.12.陽だまり
2017.3.9.朝焼け
染まります。
午前6時。
辺りを占める寒さは
若干の和らぎを見せ
少しずつ早まる夜明けと共に
届ける色合いも輪郭を増すよう。
そんな風景の向こう側に
空を仰ぐ木立は
裾野から届く陽光を受けて
暖色に静かに染まります。
緩やかに歩みを進める
季節の狭間にあって
訪れの時期を思いながら
瞳を同じく染めて行きます。
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2017.3.8.降ったり止んだり
気紛れに。
午後5時。
西日の残る明るさに
春の訪れを感じるものの
朝から続く冷え込みは
まるで季節が逆行したよう。
お天気の方は
思いあぐねているかのように
雨を降らせたり
雪を交えたりと
少しばかり
落ち着かない様子です。
いずれ気紛れが
落ち着く日を思いながら
折りたたんだ傘の
所在を確かめます。
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2017.3.7.忘れた頃に
舞わせます。
午後2時。
夕刻には早いけれど
何故か暗いなと
窓の向こうを眺めれば
姿を見せたのは
思い出したかのように
降り出した雪でした。
積もる程ではないものの
白で斑を描き
大気を覆う様は
印象に残りますね。
寒暖を行き来する
季節の狭間。
成り行きを見守りながら
自然の大きさを思います。
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2017.3.6.雲行
流れます。
午後4時。
お昼には
空をすっかり覆い
如何にも降り出しそうな
灰色雲でしたが
お天気は
曇りのままで
気が付けば
赤い陽が窓から届きました。
冷たかった空気は
いつの間にか和らぎ
気紛れなお天気の中
季節は
次第に移っていくようです。
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2017.3.5.息吹
包みます。
午前11時。
真昼に近くとも
太陽は眩し過ぎず
見渡す風景を
優しく照らし出しています。
雪冠の頂を
遥か向こうに背負うものの
手前の山々は
既に色合いを変えています。
佇んで過ごすには
程好い大気の中で
訪れる季節の
息吹を感じます。
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2017.3.2.移り変わり
狭間を渡ります。
午後6時
曇り空のまま
保ちそうだった空から
静かに雫が
はらはらとやってきました。
降ったり止んだりする
気紛れなお天気は
移り変わりの
最中だからでしょうか。
そんなことを思いながら
いつもの帰り道を
雫のリズムに合わせて
歩みを進めます。
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